[メイン2] タルカス :  

[メイン2] タルカス :  

[メイン2] タルカス : 汗がふきだすほどのドス黒い邪気が
突如としてその国に吹き荒れたッ!
その邪気は遥か300年より昔、否ッ! もはや400年以上前までに遡る必要のある

ある騎士の怨念ッ!

[メイン2] タルカス : 世を恨み!

[メイン2] タルカス : 人を憎み!

[メイン2] タルカス : 呪いの言葉をその舌先に纏い
吐き出し死んでいった騎士の圧倒的怨念ッ!

[メイン2] タルカス : 名は『タルカス』
1565年にその名を刻んだ騎士ッ!
安らぎで己を癒した主の残酷な死によって、その妄執は、憎悪は
満ち溢れんばかりに、その肉を、骨を鳴らすほどに膨れ上がるッ!

[メイン2] タルカス :
 ウオオオオオオオオオオオ
「UOHHHHHHH!!!!!!」

[メイン2] タルカス : 剛腕! 否、全身が「巨躯」っ!!
だが、その騎士は1800年代ッ! かつて一度蘇り
太陽をその呼吸と細胞に秘めし戦士によって、跡形もなく崩れ去った筈だッ!

[メイン2] タルカス : 何故なら
      ゾンビ
───彼は、「屍生人」であるがゆえにッ!!!

[メイン2] タルカス : その名も、肉体も、魂も
そして自身の手と力に馴染む武器さえも呼び戻したッ!
これは『願望器』による物なのだろうかッ! それはわからないッ
だがタルカスは復活の瞬間に、その存在を脳裏に過ぎらせるッ!!!

[メイン2] タルカス : かつての主ではなく───自身を屍生人としてよみがえらせた
吐き気を催すほどの邪悪を纏いし悪の化身に、忠誠を誓った彼はッ!
歪な願い、そう、全人類の滅亡を叶えるべくッ!

岩をバターのように切り刻みながら、刃渡り2mのビッグサーベルを振り回したッッッ!!!!

[メイン2] タルカス : そして、次第に人の気が減っていく───
一夜はまだ始まったばかりだというのに。

[メイン2] タルカス :  

[メイン2] タルカス :  

[メイン2] グレンファルト :  

[メイン2] グレンファルト :  

[メイン2] グレンファルト : カンタベリー聖教皇国

[メイン2] グレンファルト : その国は、“神祖”と呼ばれる者たちが広めた教えに従い、運用される宗教国家

[メイン2] グレンファルト : そして、その実態は神祖達の実験場
国の頭から踝まで、全てが神祖のための国

[メイン2] グレンファルト : そして、その地下深く

[メイン2] グレンファルト : 謳歌的地上とは打って変わり、ただただ化学のみを詰め込んだ機械の遺跡

[メイン2] グレンファルト : そこに座し、グレンファルト・フォン・ヴェラチュールは……

[メイン2] グレンファルト : “神祖”は

[メイン2] グレンファルト : 此度の戦乱の舞台である、ある国の噂を聞き
考え込んでいる

[メイン2] グレンファルト : 「先刻送ったばかりの騎士団は全滅……いや、或いは捕縛されたのか?」

[メイン2] グレンファルト : 「痛ましい事だ、それにしても何が起きたのか…」

[メイン2] グレンファルト : 「……願望器を狙う他勢力の介入か?」

[メイン2] グレンファルト : 「もしくは願望器そのものに罠があるのか……なんにせよ、半端な手駒では浪費にしかならんか」

[メイン2] グレンファルト : 「ベルグシュラインに隙を出されて久しい……ああ、そうだな」

[メイン2] グレンファルト : 「今回は、俺が動くべきだろう」

[メイン2] グレンファルト : 千年を生きた経験が、これを最高の機であると訴えている

[メイン2] グレンファルト : 「かの願望器が調べた通りの物であるなら……俺の『新天地』への大きな躍進になるだろう」

[メイン2] グレンファルト : 「思い立ったが吉日だ、さあ、早速出立だ」

[メイン2] グレンファルト : そうして、積み上げられた地層の如き圧力を身にまとい神祖の一人が戦場へ向かう

[メイン2] グレンファルト : 「… 御先、お前に出会う日もそう遠くはないだろう」

[メイン2] グレンファルト : 「待っていてくれ」

[メイン2] グレンファルト : ……かつて取り残してしまった、己の大切な兄妹へ、硬い決意を述べながら

[メイン2] グレンファルト :  

[メイン2] グレンファルト :  

[メイン2] グレンファルト :  

[メイン2] グレンファルト : 寂れ、廃れ、壊れ切った置き去りの街

[メイン2] グレンファルト : いっそ、もとより人がいる方が間違いだった とさえ錯覚させるような荒廃具合に、少し苦笑いを浮かべ

[メイン2] グレンファルト : 「たった一夜でこのザマか」

[メイン2] グレンファルト : 辺りを見回し、小さく呟く

[メイン2] グレンファルト : 「俺の最優先事項は、願望器の鹵獲」

[メイン2] グレンファルト : 「そして────」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 足踏み、跳躍

[メイン2] 謎のメイドさんA : 弾ける残響、そして

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「グッバイ、お兄さん」

[メイン2] 謎のメイドさんA : グレンファルトに、デッキブラシを

[メイン2] 謎のメイドさんA : 凄まじいスピードで振り下ろす

[メイン2] グレンファルト : “待ち構えていたように”鞘に入ったままの剣を大きく構え、ブラシを迎え討つ

[メイン2] 謎のメイドさんA : バキリ

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「ああっと」

[メイン2] グレンファルト : 「邪魔者の排除、想定はしていたが仕事が早いな」

[メイン2] 謎のメイドさんA : デッキブラシの先がはじけ飛んだもんで、仕方ないのでバックステップ

[メイン2] グレンファルト : 「……なんだ、本当にブラシを使っていたのか」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「ヒュー、結構やるんだねぇ」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「アニョーン、お兄さん」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「まぁさ、ただのメイドさんだからね」

[メイン2] グレンファルト : 少し呆れたような視線を向けつつ、大剣を構え直す

[メイン2] 謎のメイドさんA : 悪びれず先の折れた木の棒を投げ捨てて

[メイン2] グレンファルト : 鞘は砕け、抜き身の刃が姿を現す

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「でもまぁ、さすがにその武器じゃあ相手は難しいね?」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 露になる大剣に睨みつけて

[メイン2] グレンファルト : 「(威力はなかなかだな…素材は同じとはいえ、木刀などで有れば…)」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「ということでまぁ、もっといいものを使おうか」

[メイン2] 謎のメイドさんA : その場でもう一度飛び上がり

[メイン2] グレンファルト : 「ハッハッハ、淑女に刀を向けるのは趣味ではないんだ、理由ができて助かるよ」

[メイン2] 謎のメイドさんA : グレンファルトの上空から、キックを狙うように足を向ける

[メイン2] 謎のメイドさんA : 片手ではスカートを一応抑えて

[メイン2] グレンファルト : 「今度は素足か」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「どうだろうね」

[メイン2] グレンファルト : 当然と言わんがばかりに容赦なく大剣を振り足を切り落とそうと勢いを増す

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「でもさ、そんなもん使ってる相手には厳しいだろう?」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 蹴りではなく

[メイン2] 謎のメイドさんA : 足踏み

[メイン2] グレンファルト : 「────ッ!」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 振りかざされる大剣を足場に

[メイン2] 謎のメイドさんA : もう一段階飛び上がり

[メイン2] 謎のメイドさんA : ビルの壁面に手を付けて

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「これで行こうか」

[メイン2] 謎のメイドさんA : ベキリ

[メイン2] グレンファルト : 「…身軽だな、心もとない衣装でよくやる」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「まぁさ、メイドさんなんでね」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 壁面からもぎ取った、一本の鉄パイプを構えて

[メイン2] グレンファルト : 「近頃のメイドは……」

[メイン2] 謎のメイドさんA : ビルの壁面を蹴り上げて、突っ込む

[メイン2] グレンファルト : 「多様だな」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「かもね?」

[メイン2] グレンファルト : 今度はフェイントを警戒したのか、一歩引いて剣を構える

[メイン2] 謎のメイドさんA : そのまま、鉄パイプをブン回して、ぶつけに行く

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「これならどうかな?」

[メイン2] グレンファルト : 「ほう?」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 地面を削り、火花を上げて

[メイン2] 謎のメイドさんA : 鉄パイプをわざと大剣にぶつける

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「OKOK、今度は割れないや」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「これで殺し合えるね?」

[メイン2] グレンファルト : 「…乱暴なもてなしだな!」

[メイン2] 謎のメイドさんA : そのまま、鉄パイプを慣れたように振り回す

[メイン2] グレンファルト : 打ち据えられた反動をそのまま勢いに変え、回転切りを首へ向かい解き放つ

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「おっと」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 屈みこんで、そのまま回転

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「Adagio」
目をつむり、流れを見て

[メイン2] グレンファルト : 続いて追撃の脚撃、巨体をそのまま破砕力として使い、踏み潰そうと勢いよく振り落とす

[メイン2] 謎のメイドさんA : 鉄パイプを二つに折り

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「ゆるやかに、急かしちゃいけないぞ?」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 二つに割った鉄パイプで、大剣を受け止め

[メイン2] 謎のメイドさんA : そのまま絡めとろうと

[メイン2] グレンファルト : 大きく手から揺らぎ、大剣が地へ落ちる

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「おっと、落としちゃうとはね?」

[メイン2] 謎のメイドさんA : そのまま鉄パイプごと大剣を投げ捨てる

[メイン2] グレンファルト : 「体格で勝る以上は…そう武器は重要でもないさ」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「ハハ…それで判断は軽率じゃあない?」

[メイン2] グレンファルト : 言葉を放ちながら、地を揺らすような激しい踏み込みと共に、拳を解き放つ

[メイン2] 謎のメイドさんA : その拳を屈んでかわし

[メイン2] 謎のメイドさんA : 揺れて砕けた大地に

[メイン2] 謎のメイドさんA : 腕を突っ込み

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「殴り合いで勝てないならどう勝つかもあるでしょう?」

[メイン2] 謎のメイドさんA : そう笑い、緩んだ地盤から

[メイン2] グレンファルト : 「…なるほど」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 埋められた送電線を引っ張り出して

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「よっと」

[メイン2] 謎のメイドさんA : ぶるんと、グレンファルトの足元まで激しく揺らし

[メイン2] グレンファルト : 「先にここにいたのはお前だった、位置も把握しているか…!」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「そゆこと」

[メイン2] 謎のメイドさんA : そのまま、引き抜いた電線を支えていた鉄骨を引き抜き

[メイン2] 謎のメイドさんA : グレンファルトに振りぬく

[メイン2] グレンファルト : そのまま、頭で鉄骨を受け
大きく頭が打ち窪む

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「おーっと」

[メイン2] グレンファルト : そして、膝をつき力なく倒れ…

[メイン2] 謎のメイドさんA : 激しく腕が振るえる

[メイン2] 謎のメイドさんA : 鉄のごとく硬い肉体、丈夫さは侮れないが

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「ダウンかい?」

[メイン2] グレンファルト : 「────まあ、バレるか」

[メイン2] グレンファルト : そのまま、“いつの間にか”再生していた頭部と、手元にある大剣で不意打ちを仕掛ける

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「おっと」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 瞬時にのけ反るが

[メイン2] 謎のメイドさんA : はらり、紙一重を示すように

[メイン2] 謎のメイドさんA : 銀髪が少し弾ける

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「ハハ…困ったね、命まで丈夫か」

[メイン2] 謎のメイドさんA : そのままバク転、距離を開けて

[メイン2] グレンファルト : 「伊達に千年は生きていないさ、まあ、なかなかしぶとい」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「お互い様だろ?」

[メイン2] グレンファルト : 「しかし……驚いたな、君の怪力はともかく鉄骨なら問題ないと受けたが……何か、制限があるのか?」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「んん?いいや」

[メイン2] グレンファルト : 戦時にありながら、顎に手を当てて考える素振りを見せ…

[メイン2] グレンファルト : 「おや、何か当てがあるのか?」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「手っ取り早く武器を使ってるだけさ…目に映るものをね」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「でもまぁ、そうだな」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「そろそろ"リハーサル"は止めようか」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 瞬間

[メイン2] 謎のメイドさんA : エプロンを外して目くらましのように投げ込む

[メイン2] グレンファルト : 視界に広がる青い布を、少ない動きで切り裂くと、また敵を視界に捉えようと目を見張る

[メイン2] 謎のメイドさんA : 風を切る音

[メイン2] 謎のメイドさんA : そして、大鎌の刃をグレンファルトの肩に振り下ろす

[メイン2] グレンファルト : すぱり、と切り裂かれ

[メイン2] グレンファルト : 真っ赤な血を噴き出し…

[メイン2] グレンファルト : 「お返しだ」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「ワオ、丈夫」

[メイン2] グレンファルト : それをそのまま目眩しがわりに敵へ吹き付ける

[メイン2] 謎のメイドさんA : 目を瞑るのは間に合わない、獲物をしとめたか見届けるのは大事さ

[メイン2] 謎のメイドさんA : だから、視界は赤に

[メイン2] グレンファルト : 「(…厄介なタイプだな)」

[メイン2] グレンファルト : そのまま大剣を突き出す形で自身で放った血幕を突き破る

[メイン2] 謎のメイドさんA : 回避は厳しい、なら受けるしかないさ

[メイン2] 謎のメイドさんA : なので、服を軽く捲り上げて

[メイン2] 謎のメイドさんA : 丈夫な布地で刃を絡めとり、勢いを鈍くさせつつ

[メイン2] 謎のメイドさんA : さらに左腕を挟んで突き刺させる

[メイン2] グレンファルト : 「そちらも丈夫だな」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「人体改造は大事だろう?」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 鮮血にドレスが濁るけど、腕は引き抜いて

[メイン2] 謎のメイドさんA : 視界を回復させて、向き直る

[メイン2] グレンファルト : そのまま、真っ赤に染まった大剣を引き抜き血を払う

[メイン2] 謎のメイドさんA : 異様なまでの巨大な刃を携えた鎌を振り回して

[メイン2] 謎のメイドさんA : 次の立会いを思案する

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「君さ、中々丈夫だよね」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「腕や足は意味がなさそうだし、頭も中々」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「どこから行こうか」

[メイン2] グレンファルト : 「まあ、特に薦めるべき場所もないが……」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「だろうね、だから」

[メイン2] グレンファルト : 「そちらはその腕で続けるのか?」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「ん~?まぁさ」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「利き腕が使えたらいいけど…」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「正直抑え込む自信は無いし」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「…一旦お開きにしようか、君強そうだしね」

[メイン2] 謎のメイドさんA : そう言って、飛び上がり

[メイン2] グレンファルト : 「……諦め、帰れと言おうとも思ったが、続きがあるようだな」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「でも、思いついたことは試しとくね」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 「グッバイ、ハハハ」

[メイン2] 謎のメイドさんA : 鎌を水平に、円を描くように一回転し

[メイン2] 謎のメイドさんA : 辺りのビルを真っ二つ

[メイン2] 謎のメイドさんA : そして、そのまま

[メイン2] 謎のメイドさんA : ビルの一つを足蹴に、逃げ出した

[メイン2] 謎のメイドさんA : …押し込まれたビルは、崩れ始めるが

[メイン2] グレンファルト : 「…なるほど、生き埋めか」

[メイン2] グレンファルト : 列をなし崩れ落ちるコンクリートと鉄柱の集団を真顔で見つめながら

[メイン2] グレンファルト : 「……まあ、無駄だろうが一応の迎撃はしておこう」

[メイン2] グレンファルト : そして、渾身の力を込めいくつかのビルをフロアーごと両断し、その残骸に押し潰された

[メイン2] グレンファルト : 「……仕方がない、あまり手札を見せたくはなかったが」

[メイン2] グレンファルト :  

[メイン2] グレンファルト : 「創生せよ、天に描いた極晃を──我らは神世の流れ星」

[メイン2] グレンファルト :  

[メイン2] グレンファルト : 瓦礫の山の中から翡翠色の光が放たれ、そこから溢れるように現れた緑色の結晶が、瓦礫を更に粉微塵にして押し退ける

[メイン2] グレンファルト : 「瓦礫から這い出す時間を省いたはいいが……」

[メイン2] グレンファルト : 「誘い出した敵には逃げられ、主な手札も把握された、とはな」

[メイン2] グレンファルト : 「……まだまだだな」

[メイン2] グレンファルト : 光を増す大剣を鞘もなく腰へ収めると、そのまま瓦礫の山から歩き去っていく

[メイン2] 宣告者の神巫 :

[メイン2] 宣告者の神巫 :

[メイン2] 宣告者の神巫 : またひとり、赦しに導けた。
その事実で足取りは軽い。

[メイン2] 宣告者の神巫 : ……しかし、まだ。
まだ、浮かれてはならない。
まだ目的を果たしていない。

[メイン2] 宣告者の神巫 : かの存在が言った通り、『願い玉』を私たちが回収しなければならない。
そう『宣告』されたからには。

[メイン2] 宣告者の神巫 : 成し遂げれば、『ゆるされる』。

[メイン2] 宣告者の神巫 : そう信じて、脚を進める。
こちらには導きがある。迷いはしない。

[メイン2] グレンファルト : 砂埃を払い落としながら、男が曲がり角から現れる

[メイン2] グレンファルト : そして、神巫に気づくと…

[メイン2] グレンファルト : 「……まあ、一応聞いておくか」

[メイン2] グレンファルト : 「君も願望器を求めているのか?」

[メイン2] 宣告者の神巫 : 「……貴方は」

[メイン2] グレンファルト : 「ああ、名乗り遅れたな……俺はグレンファルトという、カンタベリーから来た」

[メイン2] 宣告者の神巫 : 突然話しかけられた相手……願望器、願い玉の事だろうか。少し、私に似た雰囲気も感じる。

[メイン2] 宣告者の神巫 : 「どうも、ご丁寧に。私は……宣告者の神巫とでもお呼びください」

[メイン2] グレンファルト : 「宣告者……ああ、そういえば異国にそういった宗教があるとは聞いている」

[メイン2] 宣告者の神巫 : 「……ご存じなのですね」

[メイン2] 宣告者の神巫 : 「ああ、質問の答えを忘れていました」

「確かに、私はそれを目当てに来ました。しかし、私は求めているわけではありません」

[メイン2] 宣告者の神巫 : 「それを手に入れろと、告げられたのです」

[メイン2] グレンファルト : 「ふむ…」

[メイン2] グレンファルト : 「どういう意図か図りかねるな…何故非戦闘員の君を?」

[メイン2] 宣告者の神巫 : 「最適だからです」

[メイン2] グレンファルト : 「最適 か」

[メイン2] 宣告者の神巫 : 「はい」

「戦闘員という点ならば、私以上はないかと」

[メイン2] グレンファルト : 「なるほど、見かけで判断したことは悪かった、が……」

[メイン2] グレンファルト : 「次に、何故宣告者はそんなものを欲しがっているんだ?」

[メイン2] 宣告者の神巫 : 「それを知る必要はありません。貴方にも、何より私にも」

[メイン2] グレンファルト : 「おや……?」

[メイン2] グレンファルト : 「それは…少し不思議だな」

[メイン2] グレンファルト : 「自分の努力や献身がどう報われるか知りたいとは思わないのか?」

[メイン2] 宣告者の神巫 : 「ありませんね」

[メイン2] 宣告者の神巫 : 「我々はただ、意思に従う」

「……そうすれば、『ゆるされる』ことを知っているので」

[メイン2] グレンファルト : 「許される、か。」

[メイン2] グレンファルト : 「一体何を許して欲しいのか、そもそも何故、その宣告者に許して欲しいのか」
「まだ見えぬことも多いが……」

[メイン2] グレンファルト : 「まあ、互いに邪魔者だ。 対話の余地もないだろうから、そろそろ始めよう」

[メイン2] 宣告者の神巫 : 「……残念です」

[メイン2] グレンファルト : 「私もだ」

[メイン2] グレンファルト : そう言いながら剥き身の大剣を素早く引き抜くと、神巫に向かい剣閃を放つ

[メイン2] 宣告者の神巫 : 自らを捧げるように再び目を閉じる。
周囲に緑、朱、紫の光が浮かび、その剣閃を消し去る。

[メイン2] グレンファルト : 「これが宣告者の力か……驚いたな、これがゆるし、という物なのか?」

[メイン2] 宣告者の神巫 : 「……これがそうならば私たちも彼らを信仰してはいませんよ」

[メイン2] グレンファルト : 「ああ、流石にそうだったか」

[メイン2] 宣告者の神巫 : 再び目を閉じると銀河の渦が背後に巻き起こり、同時に光が集い周囲を奔り抜ける

[メイン2] 虹光の宣告者 :

[メイン2] 聖光の宣告者 :

[メイン2] 宣告者の神巫 : 銀河からは二対の腕。
集いし光は二対の脚。

[メイン2] グレンファルト : 「ほうほう……これが宣告者か、神話らしい姿ではあるが、親しみがいは無いな」

[メイン2] 宣告者の神巫 : 「いいえ、とても親しみやすいですよ。我々にとっては」

[メイン2] グレンファルト : 「世界は広い物だな」

[メイン2] グレンファルト : 趣味趣向は広い物だな

[メイン2] グレンファルト : などと平凡な感想を抱いた後、即座に神巫へ向かい剣を振るう

[メイン2] 宣告者の神巫 : 今度は両脚の権能が働く
再び攻撃は打ち消され

[メイン2] 宣告者の神巫 : 周りに炎が灯る
気が付けば、その炎を辿るように魔法陣のようなものが完成していた

[メイン2] グレンファルト : 「なるほど、それから主役が飛び出すわけか」

[メイン2] グレンファルト : ならば当然邪魔をしよう

[メイン2] グレンファルト : 手を翳し、翡翠の結晶とも捉えられる物質を創造すると、前方へ向かい爆発させ
散弾として解き放つ

[メイン2] グレンファルト : 一片一粒、全てが必殺
濃縮されたエネルギーの結晶化という異能を武器に神聖な儀式へ横槍を突き込む

[メイン2] 宣告者の神巫 : その散弾が、その魔法陣を囲んでいた二体の偶像を貫く。
が。その一撃。虹光を砕いたその一撃が、皮肉にも儀式を完成させた。

[メイン2] 宣告者の神巫 : 少女は避けない。防がない。
この場面においての自らの役目は終わった。

[メイン2] 宣告者の神巫 : 少し、眠っても良い頃だろう。
ゆっくりと目を閉じ、その攻撃を甘んじて受ける。

[メイン2] グレンファルト : 「…終わったか?いいや、妙に平静としている それに」

[メイン2] グレンファルト : 「肝心の儀式自体は、成功してしまったようだな」

[メイン2] 宣告者の神巫 : 偶像が砕ける、彼女が斃れると同時に
儀式は完遂される

[メイン2] 崇光なる宣告者 : ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  崇高なる宣告者
 ATK2000 DEF3000

[メイン2] グレンファルト : 「……なるほど、構造的にはそうそう強みは見えないが、不思議な力を感じさせる」

[メイン2] 崇光なる宣告者 : 宣告者は、そこに現れた

[メイン2] グレンファルト : 「これが、彼女の言っていた宣告者か 言葉を交わせるのなら、色々と聞いてみたいが…」

[メイン2] 崇光なる宣告者 : ただそれはそこに佇む。
無感動に、相手に自らの内の後悔を問いかけるように。

[メイン2] 崇光なる宣告者 : そこには激情も、行動もありはしない。

[メイン2] グレンファルト : 「……ふむ?」

[メイン2] グレンファルト : 「……」

[メイン2] グレンファルト : 「もしや、このまま何も起こらないのか?」

[メイン2] グレンファルト : グレンファルトは少し拍子抜けしたように他体系の主神を見つける

[メイン2] 崇光なる宣告者 : 宣告者は懺悔を促すだけだ。
ただ相手の抵抗を削ぐだけだ。
神は裁きを下さない。
ただ、宣告を下すのみ。

[メイン2] 崇光なる宣告者 : ……宣告者は裁きを下さない。
   ビートダウン
相手を殴り倒す事は、その性質ゆえに難しい。

[メイン2] グレンファルト : 「…………」

[メイン2] グレンファルト : 「先ほどの眷属らしき者たちの能力から察するに、彼は無効化する事が取り柄なのだろう」

[メイン2] グレンファルト : それこそ、我等の世界における抹殺の星
逆襲譚の滅奏のように

[メイン2] グレンファルト : 「……つまりは」

[メイン2] グレンファルト : 「このまま放置しても、大した問題にはならないという事か」

[メイン2] グレンファルト : それこそ、願望器を無効化するのなら破壊する必要があるが……

[メイン2] 崇光なる宣告者 : ……相手を殴り倒さねば、勝負に決着はつかない。
それを宣告者もまた理解している。
故に、自ら以外の何かを『展開』しなければならない。

[メイン2] 崇光なる宣告者 : 再び、周囲に火が灯ろうとする

[メイン2] グレンファルト : 「ふむ…」

[メイン2] 崇光なる宣告者 : 今度は『殴り倒す』為のそれを呼び出さんと

[メイン2] グレンファルト : 「ここで逃げるのも最適解の一つだが、ここは手札を見せてもらおうか」

[メイン2] グレンファルト : なにせ、相手は準備が必要なのを今まで見せてくれている。
“展開”など待たずに放置して逃げるのもベストアンサーではあるのだ

[メイン2] グレンファルト : だが、一応の確認は必要だ。
これ以上があった場合は、どうなるかはわからないのだから

[メイン2] 崇光なる宣告者 : 『手札』の機構を消費し、竜の雄たけびが響く。
今度は、白銀の鱗と蒼い瞳が顔を出す。

[メイン2] グレンファルト : 「…一気に雰囲気が変わったな」

[メイン2] ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン :     ☆☆☆☆☆☆☆☆
ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン
     ATK4000 DEF0

[メイン2] グレンファルト : 「……荒ぶる龍、というやつか」

[メイン2] グレンファルト : 「神話のお約束ではあるのだが……いささか、”宣告者“には見えんな」

[メイン2] ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン : 儀式の魔法陣から、青い眼の竜が這い出る。
宣告者が、相手を殴り倒す為に選んだ、混沌の儀式により現れ出る竜。

[メイン2] 崇光なる宣告者 : それに指示を出すように腕を振る
自らは殴り倒せぬ相手ゆえに。

[メイン2] ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン : それを受けて、ゆっくりその口に光を溜め込み……

[メイン2] グレンファルト : 「……なるほど」

[メイン2] グレンファルト : 「少々対処が難しいな、受ける他ないか…」

[メイン2] グレンファルト : あの巨体と高度から放たれる熱線ともなると迎撃するよりも死んだ方が早い

[メイン2] グレンファルト : そう判断するとグレンファルトは宣告者に向かい一歩ずつ歩き始める

[メイン2] ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン : それを見据えた竜は、近づく男に光を解き放つ

[メイン2] グレンファルト : そのまま、歩きながら焼き尽くされる

[メイン2] グレンファルト : 形さえ残さず溶ける輪郭
影さえ光に飲まれる熱線を受け、一度グレンファルトはこの世から完全に焼失して…

[メイン2] 崇光なる宣告者 : 宣告者は『無敵』に近い。
だが、『最強』ではない。

[メイン2] 崇光なる宣告者 : 自らが持つ『最強の矛』で殺しきれないのならば。

[メイン2] グレンファルト : そして、グレンファルトが消え去った地点から、再びグレンファルトが再生する

[メイン2] グレンファルト : 翠星晶鋼、別名アキシオン

[メイン2] グレンファルト : 星辰体と呼ばれる特殊粒子の結晶体
それがグレンファルトの死を無窮の彼方に遠ざけ続けている根源

[メイン2] グレンファルト : それを核にして、何度でも神祖は立ち上がる

[メイン2] 崇光なる宣告者 : 負けることは無くとも、勝てることもなくなる

[メイン2] 崇光なる宣告者 : いや、それも違う。
相手に勝てないのなら、こちらに来るのは

[メイン2] 崇光なる宣告者 : ライブラリアウト
スタミナ切れ。

[メイン2] 崇光なる宣告者 : 鉄壁ということは即ち。
相手を崩せなければ、只の置物ということだ。

[メイン2] グレンファルト : 無論、グレンファルトとて無敵ではない
再生限界とて存在し、連続で殺され続ければ再生も鈍るが……

[メイン2] グレンファルト : こればっかりは相性だ

[メイン2] グレンファルト : 眼前の相手はどう考えても波状攻撃を得意としていない
1ターンの攻撃回数が決まっている

[メイン2] 崇光なる宣告者 : これ以上の対戦は、恐らく、『時間の無駄』。
そう判断したそれの判断は早く

[メイン2] 崇光なる宣告者 : パリンパリンパリン

[メイン2] 崇光なる宣告者 : 辺りに展開した光が、割れていく。

[メイン2] グレンファルト : 「これは…」

[メイン2] 崇光なる宣告者 : 薄れゆく身体の中、宣告者は少女の亡骸を抱き起すように抱えて戦場から離れていく。

[メイン2] 宣告者の神巫 : 「……敗け、ですか」

[メイン2] 崇光なる宣告者 : ……そこから連れ去られていく少女は、息を吹き返し。そう呟き、そのまま抱きかかえられて去っていく。

[メイン2] 崇光なる宣告者 : これは、戦闘の放棄。
明確な、降参だった。

[メイン2] グレンファルト : 「……先に考えていた、というのは言い訳か」

[メイン2] グレンファルト : 幸い、こちらには相手を追撃する理由もない
互いの相性の悪さが示された以上は、今後戦う機会も少なくなるだろう

[メイン2] グレンファルト : 「あの強力な怪物たちが、別の参加者たちを蹴落とすのを期待させてもらうか……」

[メイン2] グレンファルト : ……恐ろしい相手ではあった

[メイン2] グレンファルト : 実際、相手に手立てがなかったのは運が良かっただけとも言える
言ってしまえば、偶然に相手の弱点に、自分の不死身が嵌まっただけ

[メイン2] グレンファルト : 「…もしも、早急な殺傷力を備えられていれば、降参する他無かったな」

[メイン2] グレンファルト : 勝ち惜しみなどというおかしな真似をするのは、今後の対策の為

[メイン2] グレンファルト : もしも次に相対した時には、こちらの弱点を打たれないように

[メイン2] グレンファルト : もしも勝たねばならぬ時は、必勝を掴む為に

[メイン2] グレンファルト : それが、千の時に纏わる因縁を砕き続けた怪物の思考だった

[メイン2] グレンファルト : 「……さて、自分会議をした後は、願望器を最優先で手にしなくてはな」

[メイン2] グレンファルト : そして、神祖は歩き去っていった

[メイン2] グレンファルト : ゆるしを請う事はせず
希望と絶望を、積み上げながら

[メイン2] グレンファルト :  

[メイン2] グレンファルト :  

[メイン2] ベジータ :

[メイン2] ベジータ :

[メイン2] ベジータ : 「く……くそったれぇ……!!」

[メイン2] ベジータ : 哀れベジータ……!
サスケにボコられ謎のメイドにボコられ、満身創痍のベジータは地を這いながら彷徨っていた……!

[メイン2] ベジータ : 「あのヤロウどもは見つけ次第ブッ殺してやる!」

「だが今はそれより体力を回復しなければ……くっくそぉ……どこか……どこか休めるところがあれば……」

[メイン2] ベジータ : そう言いながらベジータは、休息を求め彷徨っていたのだった……

[メイン2] グレンファルト : そして、ベジータの足元から、翡翠色の緑光が天に向かい突き立っていく

[メイン2] グレンファルト : 「不意打ち、卑怯ではあるが手段を選べる立場でもない」

[メイン2] グレンファルト : そして、緑光は臨界を越え
全てを破滅の光に包みながら大爆発を起こした

[メイン2] ベジータ : 「うおああああああああああ!?」

[メイン2] ベジータ : もはや何度目かも分からない叫びを上げベジータは吹き飛んでいく……!!

[メイン2] ベジータ : 「く、くそったれ!今度は何者だ!?」

「姿を見せろぉーーーっ!!」

[メイン2] グレンファルト : 「生きているか、では次だ」

[メイン2] グレンファルト : 姿を表さず声のみで対応すると、爆心地を中心に翡翠色の結晶体が周囲の建物を一気に覆い尽くし──

[メイン2] グレンファルト : ベジータ一人へ向け、質量を伴った殺意の弾丸の群れが放たれた

[メイン2] ベジータ : 「ふおぉあ!?」

[メイン2] ベジータ : 放たれた弾丸を飛び上がり躱すベジータ……
敵の姿が見えない状況はベジータの焦りを加速させるには充分だった……!

[メイン2] ベジータ : 「なめやがってぇ!!!」

[メイン2] ベジータ : 「そこか!!」
とりあえず声の聞こえた方向へエネルギー波を放つベジータ……!

[メイン2] グレンファルト : 爆散、潜んでいた建物諸共
エネルギーの群れに飲まれ、発声源は消滅する

[メイン2] グレンファルト : そして、爆散した建物の瓦礫が煙となり
その内部で、グレンファルトは再生した

[メイン2] グレンファルト : 「……先ほどの宣告者の龍もそうだが、どれもこれも火力が過剰だな」

[メイン2] ベジータ : 「ダニィ!?」

「な、なんだアイツ……確かに消し飛んだのが見えたはずだ!?」

[メイン2] ベジータ : 「ちぃ!!でぇええや!!」
ベジータは再び掌に気を溜め、気弾を構える……!

[メイン2] グレンファルト : 避けるが、爆炎に巻き込まれてまたグレンファルトの身体が焼却され──

[メイン2] グレンファルト : 「…直撃を避けても無駄か、一発の火力に関しては、これまでで最上か?」

[メイン2] グレンファルト : また、当然のごとく翠緑を伴い復活する

[メイン2] ベジータ : 「な、なんだコイツは!?」

「攻撃を受けても元に戻る……ナメック星人どもと似たような体質か……」

[メイン2] ベジータ : 「なら木っ端微塵にしてやるぜぇ!!」
腕を開き、その両手に気を溜める……!

[メイン2] グレンファルト : 「いやはや、早くも喧嘩を売る相手を間違えた気がしなくもないが……」

[メイン2] グレンファルト : 「まあいい、いい加減ライバルは蹴落としておきたいからな…!!」

[メイン2] グレンファルト : 街一帯まで広がった翡翠の群れから、べジーへ向かい純粋な破壊エネルギーを射出する

[メイン2] ベジータ : そのまま背に腕を持っていき、全身から気を迸らせる!!

[メイン2] ベジータ : 「ギャリック砲ーーーっ!!」
相手の放ったエネルギーにぶつけるようにその気をエネルギー波として放出する……!!

[メイン2] グレンファルト : 翡翠から放たれた破壊光線と、エネルギーは押し合いを始める最中、グレンファルトは更に手を打っていく

[メイン2] グレンファルト : 「領域拡大、砲台増設、照準固定」

[メイン2] ベジータ : 「ははは!!このオレのギャリック砲は絶対食い止められんぞ!!」

[メイン2] グレンファルト : 「再放射!」

[メイン2] グレンファルト : 街全体に広まった翡翠から、さらなる砲台を作り出し後付けでギャリック砲へとぶつけていく

[メイン2] ベジータ : 「ダニィ!?」

「ふ、増えた!?おっおされ……くっくそったれ!!」

[メイン2] グレンファルト : 「さて……ダメ押しだ」

[メイン2] グレンファルト : 指を鳴らし、小さな振動を空へ伝えると…

[メイン2] グレンファルト : 先刻、空へと飛ばされた翡翠の群れが雲のように形を作り、ベジータの背中へと破壊の熱線を解き放った

[メイン2] ベジータ : 「おぉふ!?」

[メイン2] ベジータ : 「う、うわあああああああ!!!!!」
ギャリック砲の発射に気を取られていたベジータはそのまま熱線と自らのギャリック砲の板挟みに遭いそのまま墜落していく……

[メイン2] ベジータ : 「く……くそったれえ……!!オレはサイヤ人の王子なんだ……!!」

「ドイツもコイツもこのオレ様をムシケラのように岩場に叩きつけやがってぇぇぇ!!」

[メイン2] グレンファルト : 声から生存を確認すると、指を天から地に落とす

[メイン2] グレンファルト : 熱線を放ちながら、空を裂く隕石として翡翠塊をベジータへと更に叩きつけようとする

[メイン2] ベジータ : 「ふぉぉぉ↑う!?」

「待て待て待てぇ!!早まるなぁ!!!」

[メイン2] グレンファルト : 「まあ、ダメ押しだ」

[メイン2] グレンファルト : 落石、地面を岩盤諸共叩き壊しながら、天からの翡翠が亀裂を産み着弾する

[メイン2] グレンファルト : 「……これで終わってもらえると助かるが、どうするかな」

[メイン2] グレンファルト : 遠目に様子を見ながら、空に砲台ついでの質量兵器を浮かべ待ち構える

[メイン2] ベジータ : まるでハイハイするように地を這い現れるベジータ……
もはや満身創痍で息も絶え絶えであった……!
それでも生きているのはもはやゴキブリ並みの生命力と言わざるを得ない……!!

[メイン2] ベジータ : 「くっ……くそったれ……このベジータ様をなめやがってぇ……!!」

[メイン2] ベジータ : 「もうだめ」

[メイン2] ベジータ : あっ死んだ

[メイン2] ベジータ : もはやベジータに立ち上がる気力も体力も残されてはいなかった……!

[メイン2] ベジータ : 「とうとう終わりの時が来たようだな……」

「見ろ!死んでいった仲間たちがオレを迎えに来たようだぜぇ!!」

[メイン2] ベジータ : 虚空を指差すベジータ……
多分彼には何かが見えているのだろう……

[メイン2] グレンファルト : 「……どうやら、終わりらしいな」

[メイン2] グレンファルト : 遠方ゆえ、ベジータの声は届かずグレンファルトは戦いを終え、剣を収める

[メイン2] グレンファルト : 「……まだ若かったな、ここで仕留められたのは運が良かったか」

[メイン2] グレンファルト : 一撃一撃が自分を十分抹殺できる上に、スピードも早かった

[メイン2] グレンファルト : 隙をつき一気に押しつぶせたはいいが……

[メイン2] グレンファルト : 「先手を打って正解だったな…」

[メイン2] グレンファルト : ここに目的に物はない
さあ、次に挑むとしよう

[メイン2] グレンファルト : 粉々になり、既に更地に近い廃墟を翡翠を残し
グレンファルトは己の野望に向け行進を再開した

[メイン2] ベジータ : とうとうボロクズと化したベジータ……
そのまま廃墟の街を転がり落ち……

[メイン2] ベジータ : ある空洞へ転がり落ちる……
そして、そのまま後頭部を何か硬いものにぶつける……

[メイン2] ベジータ : 「んぅん……?」

[メイン2] ベジータ : それは……橙色の球体……
その中には星が浮かんでいた……

[メイン2] ベジータ :

[メイン2] ベジータ :

[メイン2] サスケ :  

[メイン2] サスケ :  

[メイン2] サスケ : 極寒地帯に、黒い渦が出来上がる

[メイン2] サスケ : そこから身体を覗かせるは、黒衣の男

[メイン2] サスケ : そして

[メイン2] サスケ : 「……まさか」

[メイン2] サスケ : 「このオレが」

[メイン2] サスケ : 「こんな初歩的なやらかしをするとはな」

[メイン2] サスケ : そう

[メイン2] サスケ : 男は

[メイン2] サスケ : 来るべき座標を、ただ間違えた

[メイン2] サスケ : キッカケは、宣告者との対面時

[メイン2] サスケ : あの時、チャクラを探したが
星内にそもそもチャクラが一切無かったのだ

[メイン2] サスケ : ならまあ、考えられる事は一つ

[メイン2] サスケ : 降り立つ舞台を、間違えた

[メイン2] サスケ : 故に、願い球にフェイクも混ぜ続けた
実際アレにより願いが叶うかすら定かでは無いのだ

[メイン2] サスケ : 悪意が飛び出るなどと、誰が推察できるか

[メイン2] サスケ : どうやら、次元渡航の影響もあり
かなり複雑な構造をするようになっていたため

[メイン2] サスケ : 本来そこにいないやつ達も、その舞台に招かれてしまったわけだ

[メイン2] サスケ : 国が消えた、と報告されていたが
そりゃ消えるだろう

[メイン2] サスケ : その国ごと他の星に転移してしまったのなら

[メイン2] サスケ : これを報告し、結果が鷹から送られる

[メイン2] サスケ : イラ。イライラ。
苛つきが少し

[メイン2] サスケ : 「フン……」

[メイン2] サスケ : こんなドジやらかす事をしっかり報告するのは

[メイン2] サスケ : 金輪際やめておこうか

[メイン2] サスケ : そして、再び男は

[メイン2] サスケ : 何処へと消えた

[メイン2] サスケ :  

[メイン2] サスケ :